2012年8月6日月曜日

Assistenza

久しぶりに。

週末8月4日(土)・5日(日)と、実家のジジババと
わが家で相当久しぶりに山中湖へlittle tripに行ってまいりました。

旅は楽しかった。
そして考えを見つめなおす非常に良い機会になった。

富士山を間近に眺めながらの
GrinPa(ぐりんぱ)では、日本最長のゴーカートやら
涼しい高原の風をあびながら観覧車に乗ったりして。

2歳の昊(そら)ちゃんと0歳の到路(いたる)くんも
想定外に楽しんでくれたようで。

親父としてはうれしい限りでございました。

宿泊したのは
XIV山中湖
メシもうまいし。
プールも広いし。
とにかく部屋から眺める
富士山が最強。
(写真は朝方の富士山
from客室)

こどもたちが
小さいうちに、
ジジババ・嫁さんと
みんなそろって、
山や海や湖や
温泉など、
大自然の中で
一緒に楽しいときを
過ごす。

出来ることなら毎週末いろんなところへ
連れて行ってあげたいなァと思う次第。

これは冷たい、これは固い。
あそこは暑い、あそこは怖い。

などなど。夏だけでなく。

子どもたちの五感をフル稼働させるような
週末の使い方を実践してこうと思います。


さて。

楽しい旅の帰り途。

車の中でジジババ嫁さんを含め
子どもの教育やこれからの我が家の住環境について
ときどき大声を出しながらディスカッションをしてきました。

30歳を目前に控え。
8月で3歳と1歳になる子どもを抱え。
“これからどうやって生活していくつもりか”と。

自分の考えの浅はかさや
思慮のなさをモロに突かれ。

非常に恥ずかしくなると同時に
自分の家庭におけるコミットの無さや
どこか他人事のような自分の姿勢を
イチから見つめ直そうと決意した次第です。

そんな矢先に。

ADK 教育プロジェクト「高校生の将来意識」レポート

が発表されていた。

概略を読んでみましたが。

“志望する大学を選ぶときに重視する”ポイントとして、
“重視度が高い項目としては、
「就職状況が良い」「希望の職業に就きやすい」
が親子とも50%以上の人が「重視する」を選んでいた”。

とのことで見た瞬間に「親子とも、かい」とか
「世知辛ェなァ」とか思ったけど。

“大学への進学理由を聞いたところ、全体では
「将来就きたい仕事のために必要だから」が58.2%と最も高く、
次いで「自分の可能性を広げたいから」47.2%、
「学びたい学問があるから」34.0%と続”いているそうで。

少しほっとしました。

そして僕の母校「サレジオ学院」の
創設者、ドン・ボスコ
提唱していた考え方を
思い出したんで少し記します。

「共にいる教育」=「アシステンツァ」
という言葉。

その中でも特に強調されているのは、

“まず、教育者自身がしっかりした
考え方と信念を持ち、
生活の手本を通して
それを示さなければならない。
実生活の証しがなければ、
教育は成立しない。”

ということ。

旅の帰り道、親父との問答の中に、

「お前は何を基本に据えて
子どもたちを育てていくのか?」

「お前が手本を示さないでどないすんねん」

「このままいけば中身のなーんもない
表層的な人間になってまうぞ」

というものがあった。

僕の人生の節目節目というか
常に登場してくる。

時に口うるさく感じることもあり。
ここまで介入すんのか?と思う節もある。

話を途中で切り上げようとするバカ息子の
首根っこを摑まえて、話が終わるまで
目の前からうごかない親父。

まさにそんな状況で
非常にイラついたがもっともな話であった。

バカ息子に「めんどくせェ」とか言われても
「いいから聞け」と黙ってでも会話すること。
心を通わせること。

これこそ、アシステンツァの精神じゃなかったか。

なんて思ったりして。


そう思うとなおさら最近の高校生が
大学に行く理由を「就職に有利だから」とは
非常に切なくなってきて。

就職に有利だから大学にいくのか?
自分の可能性を拡げたいから大学にいくのか?

とか。

大手の企業に入れば人生安泰なのか?
これからはベンチャーなのか?

とか。いろいろと考えてしまう。


さらに自分のことだけでなく、
『自分の子供をいかに育てるか/育ってほしいか』を考えると、
「こういう風に生きてェ!」とか
「こんな人間になりたい!」とか。

自分で自信を持って思えるようになるまでは、
「自分の可能性を少しでも拡げたいんだ」と
親父とおかんの目をまっすぐ見ながら自分の生き方について
真剣に語ってくれる人間になってくれるといいなと。

結果なかなか決まらないんだろうし、
一生かけて本当の意味が分かるのかもしれないんだろうけど。

そのためには、日々。
親父の背中や、両親のなにげないやり取りを
子供たちに見せながら。

できるだけ彼らのチャレンジや
可能性やのびしろを選択肢として残していけるよう、
常に夫婦で考えながら生活しようと思う次第で。

目の前にある選択肢だけでなく、
目の前にまだ表れていない選択肢も含めた様々な道の中から
友達や。仲間や。家族とも深く交流しつつ
自分の考えを深め、自ら選び創っていく。

そんな人間になってくれれば。
とか言いつつ自分こそそんな風に生きていければ。
とか思うのでした。

教育の一番大切な、一番難しいところは、
信念を育てること、生きる意味を悟らせることである。


くそー。むじいぜ。





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